屋敷の地下に閉じこめられて暮らしており、感情（自我）に乏しい。ユウ（主人公）が来るまでフェレットだけが心を許せる存在だった。言葉を教えられていないため、会話によるコミュニケーションは取れない。こちらの言っている事は何となく伝わっているかも？

あまり地下から出たことがないため、興味を引かれる対象を見つけるたびに、あっちこっちフラフラ歩き回る。行動原理は子猫や子犬と似たレベル。動物と仲良し。食事は夜に一回摂るのみで、クッキーが大好き。理由はわからないが、初対面のユウに異常に懐いてしまう。唯一しゃべれる言葉はユウが教えた「くっきー」。

のほほんとした外見に似合わず普通。世話焼きお姉さん。屋敷のことをソツなくこなせる。花が好きで花壇の世話を自主的にしたりもする。普段は姉らしく落ち着いているが、オバケや幽霊などの話が苦手で、不安になるとユウにしがみつくという可愛い一面もある。

元はユウと一緒の施設にいたが、ある時期から（セモンの希望で）セモンの屋敷に働きに出ている。ユウが来る前からのリノの世話係で、後にユウに後を引き継がせる。

元気で活発で負けず嫌いのお兄ちゃんっこ。血は繋がっていないが、ユウの事を実の兄のように想っている。普段は施設でお留守番していたが、ユウが屋敷の手伝いに行くようになってから、屋敷に頻繁に顔を出すようになり。パーティー直前になるとナナも住み込みでセモンの屋敷でお手伝いをすることになる。

連絡係や街へのおつかいをよく頼まれる。直感に優れていて、勘の良さは周囲の人間も舌を巻くほど。気配を感じただけで悲鳴をあげてしまう程ネズミが嫌いで、くっきーの存在にすら悲鳴をあげてしまった。

物腰は丁寧だが、皮肉屋で悪戯心を持つ屋敷の主人。ユウの様な自分と（比較的）近い年齢の者とは付き合いが無く、とても楽しそうにユウをからかう。（ユウにはたまったものではないが）
また、普段は自室にこもり書見に耽る日々を送っており、世間からは「変わり者」といわれている。しかし、当の本人はそんな風潮はまったく気にせず、ユウ達の孤児院には昔から援助を行なっており、使用人たちには気さくに声をかけるなど慕っている者は多い。

線の細い外見とは裏腹に肝が据わっており、リノに危害を加えるものには一切の容赦もしない。ユウと出会った事でリノに起きた変化を良いものと判断し、何よりも大切にしてきたリノをユウに任せる判断を下す。

落ち着いた感じのおじさん。寡黙で仕事熱心で職人気質。酒好き。仕事が終わったあとの一杯が生き甲斐。
セモンの一番の理解者で、セモンの父とは親友だった。時折憂いを含んだ表情で物思いに耽っているときがある。

リノの存在を知る数少ない人物の一人で、セモンと同じくリノに危害を加える者には容赦しない。
ユウ・ナナ兄妹の騒々しさによく溜め息を漏らしているが、意外と気に入っている様子。

養護施設で育った孤児。施設では年長で面倒見のいいお兄ちゃんである。誰に対しても物怖じしないため生意気に思われることもあるが、それが逆に周囲から好感を得る要因ともなっている。常に前向きであまり悩まず自分に素直、一度こうと決めたら突っ走る場面も。