「このまま何度も押して、持ち上げてあげれば……精液がトロトロになって、流れ出します」

竿はもうほとんどしごかれていない。なのに尿道は閉じたり開いたりして、精液が放出されるのを待っていた。

「夢精してしまうみたいに、自分の意思とは関係なくザーメンを吐き出してしまいます……」

アリスの声にも艶と湿り気を感じるのは気のせいではないと思う。

「私の動く指がわかりますか……？　ぷっくり膨らんだこのスイッチを押されたら――」

「排卵日の人間の女性の膣内に射精すれば、こうなりますね……」

何か負荷がかかる設定なのか。それとも演技か。アリスがどこかぼんやりしているのも強い衝動を呼ぶ。
どうしようもない背徳感を抱えながら勃起が強まる。

「んっ……、やっぱり。また……射精したくなってますね……」
「違う――」
「いいえ、違いません。私にはわかります。あなたはこれが好きです」

「愛した女性をはらませて……んっ、負担の大きい体で奉仕してもらう……。こんな風に……っ」

「ねー出そう？　どばどば出そう？　いいよぉ出して。大好きなおねえちゃんのおまんこに出しちゃお。愛してるんだもんね」

ひたすら面白がるような口調には苛立つ。
でもそのせいもあっていきり勃つ。

「いくよぉ……。ずん、ずん、ずんって。ほら……、ふふ、あはは、ずん、ずん、ずん……。気持ちいいね。お姉ちゃんもいいっしょ？」
「……っ、ぁ、あ……」

アリスの儚い声も脳裏に張り付いて離れなくなる。
犯してる。けれど侵されてる。体の芯まで、脳の奥まで。

「あ……、上がってきてる。ふーん……これがザーメンぐるぐるする感じなんだ……。貴重なデータありがとう♪」