二十歳になったのを機に辺境の地、ボロンド伯領へ伯として派遣されることになる。
ボロンドへ向かう途中、リーンは女魔術師に出会う。女はロバを失い立ち往生していた。
リーンは自分の馬を与える。女魔術師はお礼に「魔法のランプ」を譲り渡す。

寂しくなった時に使うもの……ということだったが、願いをかなえるランプではなく
踊り子として有名なサキュバス族を呼び出す便利アイテムだった。

魔法のランプに呼び出されてやってきたのは、サキュバス族の娘――ベルベルだった。
ベルベルとの出会いをきっかけに、王子リーンの運命は大きく動き出すことになる……。