朽ノ葉学園2年生。その正体は、魔凶が関与する事件を探し求める魔界の王女。
伝説の魔刀 『エイム』 を魔界の辺境にて発掘し、それを研ぎ育てるために人間界へやってきた。
『エイム』 は魔凶と呼ばれる人間の想念を喰らうため、人間界で怪事件を解決することがその近道であると看破。ルナ探偵事務所を設立し、怪事件を日夜待っている。

幼なじみと一緒に殺された主人公・存在刃を不死人として甦らせ、下僕のように扱って怪事件を解決に導く高飛車な女の子。
魔界王女の正体を現すと、黒い翼が現れ、角が生え、悪魔っぽい姿に変わる。

「おまえが試しに死ぬという手はどうだ？」

本作品の主人公。朽ノ葉学園2年生。
幼なじみ・華恋と一緒に殺され絶命した。しかし、人間界へ来たばかりの月奈によって不死人にされ甦る。
自分と華恋を殺した○人を探すまで、月奈に協力することを約束。
死なない身体を手に入れたが、痛みはそのまま残っているのが苦労の種。
刺殺されたら刺された痛み、撲殺されれば殴られた痛み、毒殺されれば激しい嘔吐感……これらが、身体再生するまでずっと続き、しかも気を失うことも出来ないため、地獄の責め苦を常に感じる身体になった。

月奈と共にルナ探偵事務所に放課後と週末は常駐しており、華恋と自分を殺した人間を追い求めている。
月奈には人間扱いされず、死ぬような目に何度もあわせられているが、持ち前の不死人の能力でそれを乗り越えている。
不良っぽい見た目とは裏腹に、わりと優しい一面も持っている。

「ちょっ……また俺が死ぬ役!?　痛ぇんだぞあれ！」

殺された華恋の親友で、よく恋の相談を受けていた。
存在刃だけはやめておきなよ、というのが口癖だったが、華恋が行方不明になってからは言う相手もいなくなった。
存在刃が月奈といつも一緒にいるのを見ていると、恋人がいなくなった途端に他の女と……そんなイライラ感を日々募らせている。
存在刃が密かに探偵事務所で働いていることを知ると、きっと何かいかがわしいことをやっているに違いないと、存在刃に対する不信感が増していく。

ナイフで刺された傷が翌日には消えていたり、普通では考えられないことが存在刃の周りで起きていることに気づき、華恋の行方不明に何か関係があると、存在刃をそれとなく調べ始めるが……次第に、非日常的な事件へと巻き込まれていく。
放課後は音楽室でピアノを弾いてることが多く、全国学生コンクールにて2位を受賞した腕前。

「月奈と一緒にいたら心も人間じゃなくなっちゃう。目を覚まして！」

月奈の所有物、破魔の太刀 『エイム』 の実体化した姿。魔界の廃墟にて月奈が見つけた。
魔凶と呼ばれる実体のない想念を斬り、それを喰らって生きている魔刀。
普段はタトゥーとなって所有者に貼り付いているが、ときおり実体化して人間の姿になる。
人間の姿の影舞は10歳くらいに見える可愛らしい少女であるが、基本的に無表情・無感情。

自分が何を目的として存在しているか、常々自問自答している。
月奈には完璧にモノ扱いされているが、人間として見てくれる存在刃と行動を共にするうち、次第に感情の起伏が現れるようになってくる。
自分のことを 「妾（わらわ）」 と呼ぶ。

「妾は腹がへっておる」

指名手配番号45104。○い魔凶の匂いがすると月奈に言わしめた、国際指名手配もされている重○罪者。
日本での指名手配番号から死期天使（45104） と呼ばれるようになり、国際指名手配された後もこの名称が世界中で定着した。
盗むために殺すのか、殺すために盗むのか、どちらが本来の目的かもはや判然としないと言われる、世界的な凶悪○。
絵画を好んで盗み、その絵の通りの色彩で人を殺す異常性を持っている。
各国の警察機関をあざむき姿をくらます能力は秀逸で、知的にして残忍な性格は、日本のみならず世界中を震撼させている。

未だに誰一人としてその正体に迫った者はいなかったが、月奈と存在刃に正体を暴かれてから、二人を執拗に付け狙う。
存在刃は、死期天使こそ自分と華恋を殺した○人ではないかと疑っているが……

「私の美しい死を、醜い死に変えた、オマエが憎い」

誤って教師を殺してしまった秘密を胸に秘め、毎日を悔恨と後悔に苛まれている。
殺した場面を同級生の男子に見られ、脅されることに。

黙っていてやるからと提示されたその代償は、存在刃の調査とその殺害。
断り切れなくなり、唄子はついに存在刃の殺害を決意するが……

死体がないことから死期天使の○行ではないかと思われているが、存在刃は華恋がまだきっと生きていると信じて、○人と華恋を捜し続けている。

「存在刃はもっと出来る子だと思うの。自分を信じてみない？」

最近、自分の持っていた絵画が紛失したことに気付き、友人たちに相談している。

菫が持っていた絵画が紛失したと訊き、これを見つけるために存在刃に相談する。