潮見島はかつて流刑の地であった。
無念を抱きながら、この地で人生を終えた悲劇の娘『沖姫』。
そして彼女の呪いが生み出した存在『媛神』。

『媛神』は若い娘に憑き、島に災いを成すとされている。
そして今宵も、『憑き物落とし』の為に女は男と交わり続ける……。

謎と狂気に包まれた島を舞台に繰り広げられる、愛と欲望のミステリアスAVG

■ストーリー
幼い頃に海難事故で両親を失って以来、島を離れて生活していた十河陸は、10年ぶりに島に帰ってきた。
幼馴染みの七瀬と佳沙との再会。
陸は七瀬の家に下宿することになり、島での学園生活をスタートさせる。

ミステリアスな少女・小夜歌、郷土研究会の部長・透子との出会い。
巫女と呼ばれ人々から遠ざけられる小夜歌、島の伝承に強い興味を向ける透子。
夜毎集まり女を抱く島の男達……陸は表には見えない島の裏の顔が存在することを知る。

そして、島の孕む闇が彼の大切な存在に手を伸ばした時、陸は闇と対峙することを迫られる。
伝承と因習の島に大人たちの思惑と少女達の想いが交錯し、
その果てにやがて驚くべき真実が浮かび上がる。

■登場キャラクター
【心優しい幼馴染】
●高里 七瀬
陸の下宿先となる高里家の一人娘。
家庭的で穏やかな性格。
陸と同じく海難事故で母親を亡くしている。

【行動的な幼馴染】
●三雲 佳沙
水泳部と陸上部を掛け持ちする活発な少女。
島を捨てた兄に対して複雑な感情を抱いている。

【ミステリアスな少女】
●磯島 小夜歌
学園には姿を見せない孤独な少女。
『媛神の巫女』と呼ばれている。
誰彼構わず抱かれる女、とも噂されている。

【トラブルメーカーな先輩】
●加賀見 透子
陸の一学年上で学園の有名人。
島の秘密に興味を持っており、古老達から危険視されている。

【内気な後輩】
●水谷 つぐみ
島の外から来た陸に憧れる少女。
少し気弱で引っ込み思案な性格を透子につけこまれ、郷土史研究部に引っ張り込まれる。

【真面目な後輩】
●岩槻 小姫
透子の行動を監視するため学生会が派遣した、郷土史研究部の監査役。
幼馴染みで親友のつぐみとは常に行動を共にしている。

【謎めいた担任教師】
●黛 冴子
陸よりも少し先に赴任してきた女教師。
その容姿から男子学生たちに人気があるが、私生活は謎に包まれている。

【小夜歌の理解者】
●能代 杏珠
小夜歌の世話を焼く、謎の多い少女。
陸たちと同じ学園の先輩のようだが、学園内では出会うことがない。